冬に常備おすすめの漢方薬(1)カゼ、インフルエンザ

2月前半、1年で最も寒い季節です。

2月に入り、カゼ、インフルエンザ、冷え性、しもやけの漢方薬をお買い求めに来られるお客様が増えてきました。

寒い冬、おすすめの漢方薬を整理してみました。

まず、カゼとインフルエンザ。2月9日現在、三田市内では小学校・中学校とも学級閉鎖しているところがあります。

ノドの痛みから始まるカゼには金鈴感冒錠(きんれいかんぼうじょう)がおすすめ。喉が痛くなりそうな時の予防にも使えます。
シャープに効くため、お客様からは非常に好評です。夜寝る前に服用して朝に治る人が多く、すぐ効くので非常に驚かれます。

寒気から始まるカゼやインフルエンザには柴葛解肌湯(さいかつげきとう) 。総合感冒薬として使うことができますが、お客様からは、よく効くと好評です。
カゼには葛根湯というキャッチコピーがありますが、このタイプのカゼの初めの半日程度しか使えません。また、ノドの痛みから始めるカゼにも使えません。
また、インフルエンザには麻黄湯とも言われますが、ドラッグストアで販売されているような薄い顆粒では問題ないですが、よく効く煎薬では脱水症状がでる可能性があります。いずもれタイミングを図るのが難しくなります。
柴葛解肌湯は葛根や麻黄を含んでいますが、これらに小柴胡湯成分や桔梗石膏をあわせた処方。風邪やインフルエンザの初期から後期まで幅広く対応できます。インフルエンザには板藍根(ばんらんこん)も加えて服用するとさらによいです。

解熱剤としては、地竜(じりゅう)。乾燥ミミズを煎じたもの。年配の方には比較的有名らしく、指名買いで来られるお客様がおられます。
アスピリンでは、熱を下げすぎるというところがありますが、地竜は効きはしっかりしていますが、おだやかに作用するので使いやすいです。
また、アスピリン喘息の方にも用いることがができます。

カゼやインフルエンザの予防には、玉屏風散(ぎょくへいふうさん)、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、板藍根(ばんらんこん)。ただし、板藍根は日本では健康食品扱いで、製品の品質やエキス量にばらつきがあるので注意が必要です。

予防に板藍根、喉が少し痛くなり始めたら金鈴感冒錠、寒気がしたら柴葛解肌湯という使い方でしょうか。実際、この使い方で例年カゼを引きまくる方が今季はこの3製品を服用してカゼを引かず乗り切られている方がおられます。私もその一人ですが・・。
この3製品は、以前ご購入された方のりピート率が高いのが特徴です。

これとは別に、胃腸型のカゼ(腹痛・下痢・食欲不振)にはかっ香正気散(かっこうしょうきさん)。夏に多いのですが、冬にも発生することがあります。下痢が続いて止まらないのでH病院に行こうとされていたお客様が、途中当店を見つけてご来店されたことがありますが、店内服用で、しばらくして治まったという事例があります。この事例は、たまたまタイミングがあったのかもしれませんが、余分な水分を取り除くので、一般的に下痢症状によく効きます。感染性胃腸炎の場合は、板藍根と組み合わせます。

この他、小青竜湯、小青竜湯合麻杏甘石湯、麦門冬湯、竹葉石膏湯などもあると便利です。

※ただし、高齢者の柴葛解肌湯の服用には少し慎重になる必要があります(葛根湯や麻黄湯も同じです)。
※板藍根は健康食品扱いです