【Q&A】漢方薬は長期間飲み続けないと効かないのでしょうか?

(ご質問)

「以前、○○科から桂枝茯苓丸を出されて1か月以上飲みつづけましたが、全く効いた感じがしませんでした。漢方薬は長いあいだ飲み続けないと効かないのですよね?」

(回答)
「体質と症状にあっていえば、短期間(極端な場合は1回)で効果が実感でるものがございます。」
「漢方薬は病名で処方されるようなものではないのですが、病名で選ばれると効き目がなく結果として長期間飲み続けられるケースがございます。」
「表面にでている症状をなおす(標治)は短期間、体質からなおす(本治)は長期間飲むことが一般的です。」
「同じ名前の漢方薬でも、商品によって実際に含まれている生薬量に大きな違いがあり、効果に差があります。」
「エキス剤(顆粒)では効きにくいものもございます。お客様が飲まれていた桂枝茯苓丸は精油成分が多く、顆粒にするため高温で噴霧する段階でかなりの成分が揮発していると思われます。特に、丸薬または煎薬をおすすめ致します。」
「桂枝茯苓丸は、駆お血剤としてはベーシックなものです。落ち葉で例えると、最近表面につもった落ち葉を掃くもので、過去から堆積したものを掃くには力不足です。顆粒であればなおさらです。その場合には熊手で掃くようなタイプとして、きゅう帰調血飲第一加減や通導散などを用います。」

当店の事例(2017年2月-6月・新規、来店2回目に確認、各症状で一番効果実感が早かった例を記載)
■30分以内に効果が実感
 片頭痛五苓散料煎薬)、寝違え/寝違い(疎経活血湯+地竜)、朝起きた時の腰痛(独活寄生丸)、足のツリ(コムロン)、疲れ補中益気湯煎薬
※片頭痛のお客様がお店で五苓散料(煎じ)1杯を飲まれたケースでは5分以内で症状がおさまった方が数人おられます。他にも30分以内に劇的に改善されたお客様もおられます。
※寝違えは、結果がわかっている範囲で全員15分程度で効いています。

■1回で効果が実感
 のどの痛みから始まるカゼ(金鈴感冒錠)、アレルギー性鼻炎小青竜湯、鼻づまり葛根湯加川きゅう夷)、冷えなど(婦人宝、当帰芍薬散料)、不眠加味逍遥散料、柴胡加竜骨牡蛎湯、酸棗仁湯、半夏厚朴湯)、血の道症桂枝茯苓丸料加よく苡仁、桂枝茯苓丸料、加味逍遙散料)、長引く咳(竹葉石膏湯)、肩こり・手のしびれ(冠元清血飲)、肩こり葛根湯)、腰痛(芍薬甘草湯+独活寄生丸、疎経活血湯)、便秘(大黄甘草湯、麻子仁丸
※のどの痛みから始まるカゼでは、金鈴感冒錠がこの冬抜群の成果をあげました。カゼのひき始め(のど痛からはじまるもの)での服用で大半の方が1回で効果がでて、カゼがひどくならないですみました。

■7日以内で効果が実感
坐骨神経痛(独活寄生丸)、ひどいアトピー(神仙太乙膏)、じんましん(黄連解毒湯)、しもやけ(当帰四逆加呉茱萸生姜湯)、アレルギー性の目のかゆみ(五物解毒散)、不眠酸棗仁湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、加味逍遙散料、半夏厚朴湯、抑肝散、芎帰調血飲第一加減)、子宮筋腫にともなう不正出血(きゅう帰調血飲第一加減)、更年期にともなう不正出血(強下血散)、自律神経のみだれ柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、抑肝散、半夏厚朴湯)、めまい釣藤散

※坐骨神経痛では、標治にも本治にも用いられる独活寄生丸が好評でした。ただ本治には最低でも3ヶ月程度は続けていただく必要があります。

■14日以内で効果が実感
長年の耳鳴り(滋腎通耳湯)、血の道症(きゅう帰調血飲第一加減)、目の疲れ(杞菊地黄丸)
※長年の耳鳴りの改善は難しいとされていますが、滋腎通耳湯で比較的短期間で改善されたケースもございます。場合によっては、柴胡剤と組み合わせます。ただ、かなり症状がおさまるには長期間お飲み続けるのが一般的です。

(注)下線は煎じ薬。他はエキス剤。
1回で効果以外は、カゼや胃腸の不調等の急性のものを除外しています。

漢方薬は症状だけでなく、体質を見てお薬を選ぶ必要があります。
漢方薬に詳しい薬剤師・登録販売者にご相談ください。