肩こり お悩み別漢方

日本で、肩こりの人は非常に多く、3000万人程度にのぼると言われています。
肩は、重たい頭や腕を支えているうえ、最近増えているスマホやパソコンを操作し長時間前かがみになるのも肩こりの原因です。
当店にも、肩こりでお悩みの方が多数ご来店されています。
2度目のご来店時に状況を聞かせていただいていますが、2-3日で効果が出てきたという話をいただくとうれしくなります。

肩こりは、疾患によるものを除いて筋肉疲労から血行不良や末梢神経を傷つけるなどでおこります。
漢方薬には、肩こり改善が期待できるお薬が揃っていますが、ストレッチなどと組み合わせるとより効果的です。

基本処方

 解表・鎮痛作用があり肩こりを和らげる葛根湯ベースのものから選びます。
・葛根湯煎薬(かっこんとうせんやく)
・独活葛根湯(どっかつかっこんとう)

首筋中心であれば、葛根湯煎薬がシャープに効くので好評です。顆粒剤と飲み比べてみれば違いがよくわかります。
私も個人的に肩こりが激しくなると、葛根湯を電子レンジで煎じて飲んでいます。煎じは麻黄と桂皮の成分がよく含まれていてよく効きくので、助かってます。
ただし葛根湯・独活葛根湯とも、麻黄入りですので長期間継続服用するものではありません。また、高齢者の服用は慎重になる必要があります。

慢性的な肩こり、血の道症にともなう肩こり

慢性的な肩こりは、つまり体質である「お血」が原因と考えられますのでこのタイプの漢方薬から選びれます。つらい症状のときには、葛根湯系と抱き合わせ服用します。
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
・桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
・冠心二号方(かんしんにごうほう)
・きゅう帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)
・疎経活血湯(そけいかっけつとう)

このうち、通常よく用いられるのは冠心二号方きゅう調血飲第一加減(血の道症の女性)です。冠心二号方は、中薬に西洋薬的な考え方を加えて開発された処方です。

桂枝茯苓丸や桃核承気湯は、生薬に揮発性のものが多いので顆粒での服用はおすすめできません。薬効の面からは丸薬・煎薬となります。

この他、釣藤散(ちょうとうさん)加味逍遥散料(かみしょうようさんりょう)などが用いられることもあります。

肩こりを治すには、漢方薬を服用するだけでなく、日常生活での取り組みが重要です。
正しい姿勢を心がけることや、日常的に体操やストレッチを実施する、スマホやPCを使う際には姿勢に注意することや休憩を入れることなどです。

 

漢方薬は症状だけでなく、体質を見てお薬を選ぶ必要があります。