口内炎に効く漢方薬 

口内炎、痛いですよね。書いている私も、たまに口内炎ができて痛い思いをします。口内炎ができて大きくなると1日中憂うつです。特に舌にできると、痛くて食事をとるのに苦労します。
口内炎によく効く漢方薬もございます。

実は意外ですが、当サイトでの症状(お悩み)頁で最もページビューが多いのが口内炎だったりします(2018年1-2月)。
販売数や健康相談数では、婦人系や痛み系に及びませんが、慢性的な口内炎でご来店されるお客様が結構おられます。

口内炎の種類

口内炎は主に3種類あり、もっとも一般的なものはアフタ性口内炎。
疲れて免疫力が低下したりするとできる、真ん中が白っぽい形の円(楕円)形の口内炎です。
口内に加えて、他の粘膜部分に潰瘍ができやすい方はベーチェット病などの病変が潜んでいる可能性があるので、注意が必要です。ベーチェット病の場合、口内炎に加えて陰部に潰瘍ができたり、眼に虹彩炎/ブドウ膜炎ができたりします。特に眼に症状が出た場合、できるかぎり早期に病院に行きましょう。

ちなみに私は、ベーチェット病にかかり、口内炎(アフタ性)やらぶどう膜炎やらがでまくりました。
当初は処方されたコルヒチンやステロイドを服用してましたが、いろいろ副作用がでたので、独自でいろいろ購入・服用して現在は落ち着いています。

名 称 症状の特徴 原 因
アフタ性口内炎 円形または楕円形の白っぽい潰瘍。何度も繰り返してできる場合は再発性アフタ性口内炎と呼ばれる。 ・免疫力の低下
・ストレスや栄養障害
・口腔粘膜の損傷
・ベーチェット病などの全身性疾患の症状 など
ウイルス性口内炎
(ヘルペス性口内炎・カンジダ性口内炎など)
赤くただれ、びらんを生じる。カンジダ性口内炎の場合は、口の中に白いこけ状の斑点ができる。 ・単純ヘルペスウイルス
・水痘帯状ヘルペスウイルス
・コクサッキーウイルス A群 など
カタル性口内炎 一般的に水疱はすぐにつぶれて、潰瘍になる。潰瘍が良性でも、十分に治癒するまで痛み続ける。 ・虫歯、入れ歯の不具合
・口腔粘膜の損傷
・やけど
・薬品の刺激 など

第一三共ヘルスケア「口内炎の症状」より抜粋

西洋薬としましては、ケナログなどの軟膏や口内炎パッチなどのステロイド剤が用いられています。
栄養障害(ビタミンB2・B6不足)の方はチョコラBBなどのビタミンB剤を飲まれたりしますが、ビタミンB不足で口内炎になる人の割合はそれほど多くはないようです。なお、ビタミンB2・B6が含まれる食事も下に記載しています。

口内炎に用いられる漢方薬

甘露飲(かんろいん)

胃に湿熱が溜まることによって起こる、口内炎や 歯槽膿漏、咽頭炎、ドライマウスなどに使われています。
胃の炎症を鎮め、口中を潤すことによって、口腔内のトラブルに対応していて、くりかえしおこる口内炎によいとされています。
細粒で、白湯またはお湯などでの服用となります。

甘露飲の証は陰虚内熱(体液が不足して熱を帯びる)で、慢性病や疲労による消耗や陰液(体液) が虚したことによって、熱を生じ口腔内が乾燥し粘膜が萎縮している状態。
このタイプの口内炎は、再発を繰り返したり難治性のものが多く、慢性病に付随して発症したり免疫異常を伴うことが多い。
お客様からも、繰り返しできる口内炎ができなくなったと喜ばれています。

甘露飲は、口内炎に加えて、舌や歯茎の炎症などの口腔内疾患にも用いられます。

半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)煎じ薬

半夏瀉心湯は炎症性物質( プロスタグランジン)産生抑制により鎮痛・抗炎症作用があり、抗菌作用もあります。加えて、粘膜修復作用があることが実験でわかってきています。
ステロイド剤は、粘膜損傷などに傷がある場合は使いにくいですが、このような場合でもこのお薬は使用することができます。

使い方は、飲むだけでなく、煎じ薬を口に含んだり、綿棒を使って口内炎の箇所に塗ります。

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)・白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)

これらは、熱証タイプの方の急性期に炎症をおさえるために用います。
顔面が紅潮されるような方は、黄連解毒湯。自己免疫疾患では、その類方の温清飲を用いることもあります。
顔面のほてりがあり、口が乾くような方は、白虎加人参湯。
いずれも冷やす力が強いので、寒証の人には用いません。

板藍根(ばんらんこん)

日本では健康食品扱いですが、予防に板藍根も用いることができます。
板藍根に抗菌・抗ウイルス・消炎解毒・免疫増強作用があるので、よくカゼやインフルエンザの予防に用いられるのですが、口内炎や口のまわりのヘルペスの予防などにも用いられます。

ただし、板藍根は健食扱いなので、漢方薬以上に製造会社による品質やエキス量がバラバラですので注意が必要です。当店では、お客様から評判のよい小太郎漢方製薬製を基本にしています。

ストレスや自己免疫疾患などの理由で口内炎を繰り返す場合も多いのですが、各々に対応した漢方薬を服用し、プラス処方として口内炎用の漢方薬を用います。
たとえば、ベーチェット病(自己免疫疾患)などにともなう口内炎につきましては、基本処方の漢方薬(体質によって異なる)にプラス処方として甘露飲を併用します。

口内炎と食事

口内炎ができると、しみて痛いのでついつい食事がおろそかになります。
しかし、栄養不足は口内炎を長引かしますので、しっかりとりましょう。

特に口内炎によい食べ物はビタミンB2・B6・B1が含まれるもの。

ビタミンB2(水溶性)
・主に皮ふや粘膜の健康維持を助ける働きをするビタミン(欠乏すると口内炎、口角炎、舌炎、脂漏性皮膚炎などがおこる)
・レバー、うなぎ、卵、納豆、乳製品、葉菜類など

ビタミンB6(水溶性)
・タンパク質から筋肉や血液をつくるビタミンで皮膚や粘膜の健康維持に
・かつお、まぐろなどの魚類、レバー、肉、バナナ
(サプリメントや薬から摂取する場合、ピリドキシンの過剰摂取に注意してください。
感覚性ニューロパシーを発症する可能性があります)

ビタミンB1(水溶性)
・糖質からのエネルギー産生と、皮膚や粘膜の健康維持を助ける働き
・穀類のはい芽(米ならヌカの部分)、豚肉、レバー、豆類など(特に豚肉に多く含まれる)
(サプリメントや薬から摂取する場合過剰症に注意。
頭痛、いらだち、不眠、速脈、脆 弱化、接触皮膚炎、かゆみなどの症状が現れる可能性があります)

ビタミンの説明は江崎グリコ栄養成分百科より抜粋(過剰症は厚生労働省資料より)

口内炎でお悩みの方は、KAMPOペンギン堂にお気軽にご相談ください。

漢方薬は症状だけでなく、体質を見てお薬を選ぶ必要がありますし、効果に個人差があります。
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