【Q&A】坐骨神経痛(脊柱菅狭窄症)がよくなる漢方薬はありませんでしょうか?

■ご質問

坐骨神経痛です。整形で脊柱菅狭窄症と診断され、以前はブロック注射やリリカで痛みを抑えていました。ふらふらするなどの副作用がきつかったので漢方薬を要望すると、芍薬甘草湯が出され3ヶ月ほど飲んでいます。ただし、徐々に下半身のむくみがはげしくなり歩ける距離も短くなってきました。それにかわる、いい漢方薬はありませんでしょうか?

■回答

ブロック注射、リリカや芍薬甘草湯は、いずれも対処療法の痛みをおさえるタイプの薬です。ブロック注射やリリカには言及しませんが、芍薬甘草湯は長期連用を避けるべき漢方薬です。

芍薬甘草湯は鎮痛作用が強いので痛みには使いやすいのですが、甘草が多く含まれているため長期連用すると偽アルドステロン症を発症するリスクが高まります。

坐骨神経痛の原因は、腰部脊柱菅狭窄症や椎間板ヘルニアなど背骨(腰)由来のもの等です。坐骨神経はおしりや太ももの筋肉の中を通り、足までのびています。坐骨神経痛になると、それらの部分への痛み・しびれ・感覚まひなどがあらわれます。

腰部脊柱菅狭窄症の場合、間欠性跛行(かんけつせいはこう)があるケースが多く、前かがみになると楽になります。
間欠性跛行とは、しばらく歩き続けると痛みやしびれが出て歩けなくなり、前かがみになったり座って休憩しているとまた歩けるようになる症状です。

当店では、腎虚による坐骨神経痛のファーストチョイスとして独活寄生丸(どっかつきせいがん)を提案しています。
痛み・しびれを抑える(標治)生薬と、骨と筋肉を強化(本治)する生薬が含まれいる欲張り処方です。価格は1ヶ月分ご購入で1日あたり税込300円足らずです。細粒と錠剤の2種類からお選びいただけます。

ただ、いろいろな生薬が含まれているため、短期的な切れ味はあまりよくありません。目先の痛みには、一時的に冠心二号方(かんしんにごうほう)、五積散煎薬(ごしゃくさん)や地竜(じりゅう)などの他の漢方薬や生薬とを組み合わせての服用をおすすめしています。

脊柱菅狭窄症では、痛みよりしびれのつらさを訴えられる方もおられます。
しびれは痛みよりも抑えるのに日程を要します。当店では、しびれを抑えるのには地竜という動物性生薬が含まれている補陽還五湯(ほようかんごとう)をファーストチョイスとしています。本来は脳梗塞のリハビリ用ですが、このタイプのしびれにも効くのでお客様からは好評です。

坐骨神経痛につきましては、漢方薬を長期間服用していただくことになります。独活寄生丸を1週間服用し、良くなったので服用中止したら、1ヶ月後にまた痛みはじめたお客様もおられます。

養生のポイントとしましては、ゆっくりお風呂につかり温める、体を温める食品を摂る、適度に体を動かすなどです。
体を温める熱・温性の食品につきましては、当店での健康相談時にご説明させていただきます。