ストレスからくる諸症状に対しての漢方薬(中薬)を整理
KAMPOペンギン堂の玉置です。
このところ、ストレスからくる諸症状に関するご相談が増えているように思います。
夏が終わって、季節がよくなってきたので、他の相談が減少して相対的にストレス性のもが増えたのかもしれません。
ストレスからくる諸症状の代表的なものは、「イライラ」「抑うつ・不安」「憂うつ」でこれに「不眠」「動悸」「胸脇痛」「めまい」「汗」「テンションがあがらない」「集中力低下」などが加わったものとなります。「ストレス太り」や「ストレス性のニキビ」などもあります。口の周りのニキビはストレス性かホルモンバランスの乱れによるものが大半です。
案外知られていないのが不妊で、日本の場合にはストレスが影響する不妊の割合が多いもので、結構な割合で疏肝剤を使います。
相談が増えてきたので、説明用に簡単にまとめたら、よく使うものだけで17種類もありました。補助剤もいれるともっと増えます。人にあわせて選択(組み合わせるケースもあり)ので、たとえば同じイライラ+不眠でも薬が変わります。
イライラと不安だけ書き出してみますと、次のようになります。
イライラ:天王補心丹、酸棗仁湯顆粒、柴胡疎肝湯、抑肝散、黄連阿膠湯
抑うつ不安:心脾顆粒、温胆湯、定悸飲、半夏厚朴湯、女神散、柴胡加竜骨牡蛎湯、柴胡桂枝乾姜湯、桂枝加竜骨牡蛎湯
証によって、選ぶものが変わってくるので注意が必要です。
この中で、半夏厚朴湯や牡蛎入の安神剤は煎薬のほうがかなり即効性が高いです。飲んだその日から効果が実感できるケースが多々あります。私もストレスが高いとき柴胡加竜骨牡蛎湯煎薬を半分(1日量の4分の1)飲みましたが、それだけでかなり落ち着き楽になりました
女性の場合、これ以外にホルモンバランスを整えるような漢方薬で、イライラ・不安・不眠などがおさまるケースも多いですね。特に月経前にこれらの症状がでる方です。