同じ漢方薬名でも・・

お客様から同じ漢方薬名でも、商品で効きが違うという話をよくお聞きます。

同じ漢方薬でも、生薬の質、製法、生薬の量で効きは違ってきます。この中できっちり規定されているのは生薬の種類と量。
量は半分まで減らすことは可能で、ドラッグストアなどで販売されているほとんどの製品は半分まで減らしています。製法は顆粒や細粒の場合、煎じ液からスプレードライでインスタントコーヒーみたいに作るので、作り方で違いはでます。

生薬の質や製法についての比較は無理ですので、生薬の量について当店でよくでる「きゅう帰調血飲第一加減」の添付文書をみて比較してみました。

生薬 コタロー マツウラ 生薬 コタロー マツウラ
トウキ 2.0g 1.0g カンゾウ 0.8g 0.5g
センキュウ 2.0g 1.0g カンキョウ 0.8g
ジオウ 2.0g 1.0g ショウキョウ 0.5g
ビャクジュツ 2.0g 1.0g シャクヤク 0.8g 0.75g
ブクリョウ 2.0g 1.0g トウニン 1.2g 0.75g
チンピ 2.0g 1.0g コウカ 1.2g 0.75g
ウヤク 2.0g 1.0g キジツ 1.2g 0.75g
コウブシ 2.0g 1.0g ケイヒ 1.2g 0.75g
ボタンピ 2.0g 1.0g ゴシツ 1.2g 0.75g
ヤクモソウ 0.8g 0.75g モッコウ 1.2g 0.75g
タイソウ 0.8g 0.75g エンゴサク 1.2g 0.75g

 

当店のものは、コタローの対面販売専用商品。対象は一般に売られているマツウラのもの。

主要生薬の量に大きな違いがあり、コタローのほうが概ね2倍の生薬が使われています。

あとカンキョウ(乾姜)とショウキョウ(生姜)の違いがあります。乾姜は、生姜を蒸した後に乾燥させたもので、こちらのほうが温める作用は強いです。

生薬の質や製法もありますので、使われている原生薬量の差がそのまま効きの差につながるわけではないですが、参考にはなるかと思います。

価格も調べてみました。マツウラの価格は2021年2月10日時点のアマゾンのものです。

箱で購入された場合の1包単価はコタローが122円、マツウラが77円。生薬量だけで比較しますとマツウラのほうが割高だと思いますが、表面的には逆ですね。

この漢方薬ではないですが、同じ漢方薬でかつ同じ生薬量のものを、お客様にサンプルを渡して比べてもらったことがありますが、かなり効きが異なるものがあります。

複数人で同じ結果がでました。これは生薬の質と製法の違いかと思いますが、さすがにここで製品名や会社名をだせませんね。

あと、煎じ薬と顆粒・細粒(エキス剤)を比べても違いはあります。