市販の漢方胃腸薬と漢方薬

KAMPOペンギン堂の玉置です。

先日、簡単に胃腸の不調に用いる漢方薬を書きました。

実は、別途お客様から「市販の漢方胃腸薬は効かないけど・・」という疑問が寄せられていました。

そこで、よく広告を見かける大正漢方胃腸薬を調べてみました。

生薬構成を見ますと、漢方薬の安中散に芍薬甘草湯を加えたものになっています。

安中散は、主に胃酸の出すぎによる胃痛に用います。
(冷えるなどして消化力が弱くなるので、それを消化しようとして胃酸が多くでる)

芍薬甘草湯は痛みに用いますから、胃痛の緩和を期待するものでしょう。

当店の安中散(煎薬)と生薬量の比較をしてみました。

1日量・生薬量の比較(単位:グラム)

生薬名 大正漢方胃腸薬 安中散
桂皮 0.600 5.000
延胡索 0.450 4.000
牡蛎 0.450 4.000
茴香 0.225 2.000
縮砂 0.150 1.500
甘草 0.150 1.500
良姜 0.075 1.000
芍薬 0.840
甘草 0.840

 

生薬構成を見ると、胃が痛くなるタイプの消化不良によく効きそうですが、

安中散と比べると大正漢方胃腸薬は生薬量が非常に少ないですね。

添付文書にはミリグラムで書かれていますが、普通の漢方薬と同じ単位のグラムにして比較すると一目瞭然です。末とはいえ少なすぎない気が・・。

普通の漢方薬では生薬全部足して1グラムに満たないとかは考えられません。

シャープに効かすというより、マイルドに徐々に効かすというものでしょうか。

いわゆる漢方薬ではなく、「大正漢方胃腸薬」という名前の医薬品(生薬製剤)です。

生薬量が少ないので、タイプが違っても副作用が少ない可能性がある。価格をかなり抑えられるという利点もあると思われます。