最近多いご相談:自律神経トラブル 2022年3月~5月
この3月~5月の3ヶ月のご相談件数が多いものは、ダントツで自律神経のトラブルです。
お悩み症状としては、不眠症状、不安神経症状、イライラ、うつ、憂うつ、喉つまり、動悸、寝汗、食欲不振、倦怠感、やる気減退など。
年齢男女問わず、例年よりかなり多いですね(相談に来られたお客様のご紹介でご来店されるケースもありますので、それでさらに増えているのかもしれません)
理由として考えるものは、
(1)今年の春先は1日の中での気温変化や日毎の気温変化が激しかったこと
(2)昨年まで新型コロナ感染症対策をとっていましたが、今年は平常化で日常が変化したこと
以上のような理由から、肝の疏泄機能が妨げられて、自律神経のバランスが崩れるケースが増えたものと思われます。
自律神経トラブルでのオススメ食材は、オレンジ・みかん・グレープフルーツなどの柑橘類や春菊・三つ葉などの香りのあるものですが、酷い状況の場合、漢方薬などでの助けも役立ちます。
適した漢方処方は、症状とその人のタイプで変わります。
たとえば、肝鬱血虚・肝脾不和のケースでは逍遥散を用います。熱症状がなければ加味逍遙散は用いません。
実際には、安神剤(いわゆる精神安定作用のあるもの)で、煎じ薬を使うケースが多いです。
漢方薬の場合、西洋薬と違って直接脳に作用するわけではありません。
したがって、即効性が期待できるとは限りませんが、タイプがあえば早期から効果がでてくることもあります。以前、ベンゾジアゼピン系薬剤を飲まれていた方とかは、効果がでてくる日数にばらつきが多い感じです。逆に、症状がでてから早めにご相談にご来店された方は、いきなり楽になられるケースもあります。
まず1~2週間で効果を確かめられたらどうかと思います。