最近多いご相談(2-3月)不安神経症・不眠症、不妊症など
2021年2月と3月(22日まで)のご相談を調べてみました。
1位:不安神経症・不眠症
2位:不妊症
3位:PMS、生理痛
3位のPMS(月経前症候群)や生理痛は女性のお悩みですが、これは漢方薬の得意分野ですね。いきなり効いて驚かれる方もおられます。体質にあったものを選ぶだけでなく、生薬量がきっちり入っているものを飲むと効きがいいです。
2位の不妊症ですが、年齢は30代~40代の女性。タイミング法の場合もありますが、人工授精や体外受精をおこなわれている方もおられます。中にはご主人の代わりに奥様がご来店されるケースもあります。
体質と基礎体温の変化+検査結果にあわせて漢方薬(多くは中成薬)をご提案しています。
1位の不安神経症・不眠症ですが、男女・年齢を問わず、ご相談が増えています。中高生から60代までいろいろな方がおられます。
不安、イライラ、夜によく眠れない、朝起きれない・・など。
症状が出てから期間が経過していないものは、漢方薬でよく効くケースが多いです。
女子高生の場合、2種類服用で、わずか数日で見違えるほどよくなられたとお母様が喜ばれていました。
ただ、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬や睡眠薬を飲み続けておられた方は、効果がでるのに日数を要す場合がおおいですね。
なぜ、この時期にこの相談が増えるかといいますと、そもそも春は自律神経のトラブルが出やすい季節。
春は、草木が芽生え、生命の動きが活発になるシーズンです。
人も同様で、体の動きが活発になり、就職・転勤・異動・進学・進級など新しい環境になることにより、気持ちが浮きだしがちになります。
さらに、この時期には気温の変化がはげしく、自律神経のバランスを乱しやすくなります。
東洋医学では、「肝」が自律神経と密接にかかわっており、これが乱れると、イライラ、ゆううつ、頭痛、疲れ、不眠、めまいなどの症状に関係します。
ただ、肝鬱症状単独ではなく、他にも原因がありますので、漢方薬を選ぶ場合には、それを探る必要も大切です。
○おすすめ食材
みかん、オレンジ、レモンなどの柑橘系のもの
○よく使う漢方薬
・逍遥顆粒、柴胡加竜骨牡蛎湯、柴胡桂枝乾姜湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、婦宝当帰膠、きゅう帰調血飲第一加減など