不妊と漢方 

漢方での不妊症への考え方としては、妊娠しやすいコンディションづくりをサポートし妊娠に結ぶつけるというものです。
不妊だからこれという漢方薬ではなく、弁証(中医学での体質・症状)や弁病(病院での検査結果)を組み合わせてお客様にあった薬を選択します。
女性不妊だけでなく、男性に原因がある場合も以外に多いのも要注意です(男性のみでの原因が約2割)

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■女性不妊
体質と月経周期・基礎体温の変化ににあわせた漢方薬を用いて妊娠しやすいコンディションを作ります。
基本は、卵巣力+子宮力アップです。
基礎体温の変化、月経痛の程度、非月経時の痛み、血塊の有無と色、月経量、婦人系の病歴、子宮内膜の厚さなどの検査結果などをお伺いし、月経周期にあわせた漢方薬を提案していくこととなります。
無月経、PCOS、高プロラクチン血症、子宮筋腫や子宮内膜症がある場合などは、その対処からはじめます。

用いられる漢方薬・中薬例
補血養血:婦宝当帰膠、婦人宝、強下血散
活血・理気:きゅう帰調血飲第一加減、冠元顆粒
補陽腎:参馬補腎丸、参茸補血丸、至宝三鞭丸
滋陰:杞菊地黄丸、瀉火補腎丸
補気:補中丸、衛益顆粒
疎肝:逍遥丸
化痰:温胆湯
その他、桂枝茯苓丸(丸剤)、折衝瘀血散、田三七人参、星火亀鹿仙なども用いられます。

基本は、理気、活血、補血、補腎が中心となりますが、
LH、FSHに異常値があるなど、肝の影響があるケースが結構多く、その場合は疏肝剤を用います。

現況に加えて過去の経緯を詳しくお話しいただいてから、漢方薬・中薬をご提案させていただくこととなります。
基礎体温表をつけておられる方は、子宝相談におこしいただく際、数ヶ月分お持ちください。過去に病院で検査された方は、できるだけ検査結果もお持ちください。

費用ですが、血虚証での調経で妊娠にいたる場合は月額5000円台ですが、月経周期にあわせた治療ですと月額1-2万円程度、動物系の補腎薬を用いますとさらに1万円ほどかかるといった感じです。
当初一挙に1ヶ月分購入いただくよりは、時期によりますが1-2週間程度をご購入いただき様子を見ながらご購入いただくのが望ましいと思います。

期間ですが、個人差は大きく1-2ヶ月で妊娠というケースもありますが、一般的には6-12ヶ月以上はかかります。また、常に同じ漢方薬を用いるわけではありません。

■男性不妊
体全体のコンディションをよくして、造精機能障害の改善をはかります。男性不妊の場合、動物系生薬入が効きがよいので、中成薬(日本では健康食品扱も含む)がよく選ばれます。

(日本)漢方薬では、精子数の運動率を上げる「補中益気湯」、EDにも有効な「柴胡加竜骨牡蛎湯」「桂枝加竜骨牡蛎湯」生殖器の衰えを改善する補腎剤などを適宜用いる形となります。ただ、基本植物系ですので、作用は穏やかです。
(中国の)中成薬としては、参馬補腎丸至宝三鞭丸、冠元顆粒など、日本では健康食品扱いですが、海精宝、亀鹿仙、艶麗丹、イーパオなどが用いられます。精索静脈瘤を改善するもの、精子の数を増やすもの、EDを改善するものなどです。

漢方薬は症状だけでなく、体質を見てお薬を選ぶ必要がありますし効果に個人差があります。
漢方薬に詳しい薬剤師・登録販売者にご相談ください。