加味逍遥散:女性の不定愁訴に 

女性用の代表的なお薬の一つ「加味逍遥散」のご紹介です。

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加味逍遙散は、婦人科で更年期障害(女性)のファーストチョイスとして用いらることが多い漢方薬です。

ただ、更年期は腎虚からくるものなので、加味逍遥散は標治としての使いかたになるでしょうか。

逍遥とは、ぷらぷら歩くことを意味します。

イライラしたり、のぼせ(虚熱)がでたり、逆に冷えたり、いろいろな症状がでる場合に用いられます。

類似処方に、逍遥散、女神散があります。

加味逍遙散=「冷えのぼせ」タイプで、ストレスがかかるとやけ食いをするような人
逍遥散=「のぼせが無い」タイプで、ストレスがかかると食欲減退する人
女神散=「のぼせ」「神経症状」などの症状が固定的で頑固な人
というような使い分けです。

当店にご来店されるお客様では、この3分類では逍遥散タイプの人が多いです。
冷え性で、のぼせがなく、イライラ、不眠などの症状がでてくる場合、この3点の中では逍遥散が向いてるからです。加味逍遙散には冷やす生薬が含まれています。含まれている生薬の山梔子が超長期服用に向いていませんし。

なお、のぼせは気逆(気の流れが悪い)のぼせや、お血(血の流れが悪い)ののぼせがなどあります。本質的には腎陰虚によるものと考えられますので、補腎陰の漢方薬を使う場合もあります。また、実熱(湿熱)タイプの方もおられます。
加味逍遥散は気逆用として用いられています。

実際には、のぼせ(や気逆)が無いのに、加味逍遥散を出すという不思議な先生もおられます。

更年期だから加味逍遙散というのではなく、その人の証を見極めて漢方薬を選ぶことが大切です。